第59章 離婚協議書を作成した

彼らと話をし、将棋を指し、散歩をし、美味しい料理も作って……

彼女と浜田統介の付き添いのおかげで、相良守は数日間とても楽しく過ごせた。

唯一の心残りは、死ぬまでに孫に会えないかもしれないということだった。

でも幸い、浜田統介たちの付き添いが、彼に多くの慰めを与えてくれた。

……

もう10日が経っていた。

海野桜が出かけてから10日も帰ってこなかった。

東山裕の心は何となく落ち着かなかった。彼はそれを慣れていないせいだと考えた。

そう、海野桜は以前、彼のことをとても愛していて、何事も彼を中心に考えていた。

チャンスさえあれば、いつでもどこでも彼の前に現れ、振り払っても振り払っても離れなかった。

しかし今では、彼女の態度は冷淡になり、彼のことを全く眼中に入れなくなった。

東山裕はこのような落差に慣れず、心の中で不快感を覚えるのは当然だった。