彼らと話をし、将棋を指し、散歩をし、美味しい料理も作って……
彼女と浜田統介の付き添いのおかげで、相良守は数日間とても楽しく過ごせた。
唯一の心残りは、死ぬまでに孫に会えないかもしれないということだった。
でも幸い、浜田統介たちの付き添いが、彼に多くの慰めを与えてくれた。
……
もう10日が経っていた。
海野桜が出かけてから10日も帰ってこなかった。
東山裕の心は何となく落ち着かなかった。彼はそれを慣れていないせいだと考えた。
そう、海野桜は以前、彼のことをとても愛していて、何事も彼を中心に考えていた。
チャンスさえあれば、いつでもどこでも彼の前に現れ、振り払っても振り払っても離れなかった。
しかし今では、彼女の態度は冷淡になり、彼のことを全く眼中に入れなくなった。
東山裕はこのような落差に慣れず、心の中で不快感を覚えるのは当然だった。