彼女は自分の体がまだ初々しさを漂わせていることを知らないのだろうか?
初々しい彼女がこんな服を着ると...もっと命取りになることを知らないのか?!
東山裕は以前のことを思い出した。彼女はよく変な服を着て、わざと彼を誘惑していた。
だから、今回も故意なのか?
彼の考えは間違っていなかった。海野桜が買った下着は全てセクシーで、確かにそういう意図があった。
でも、それは過去のこと。
今は当然そんな気持ちはない。
東山裕は今の彼女が故意ではないことを知っていたが...確かに彼の注意を引いていた。
体を少し前に傾け、彼は彼女の顔に近づいた。
高い鼻先が、あと少しで彼女の鼻先に触れそうだった。
こんなに近い距離で、じっくりと海野桜を見つめるのは初めてだった。
東山裕は彼女の肌が綺麗なことに気づいた。白くて柔らかく、薄い産毛があり、他に一切の欠点がなかった。