海野桜は笑って尋ねた。「よく来るの?どうしてこれらの料理が一番人気があるって分かるの?」
橋本友香は何かを思い出したようで、微笑んで答えた。「うん、昔来たことがあるの」
あの頃のお兄さんは、彼女にとても優しくて、美味しいものがあれば必ず連れて行ってくれた。
でも、その後は……
橋本友香はそれ以上考えたくなくて、海野桜と別の話題に移った。
料理はすぐに揃い、二人は食べながら話をした。
海野桜が大学に行きたいという話をすると、橋本友香は提案した。「私の大学に来ない?もしかしたら同級生になれるかもよ」
「何を専攻してるの?」海野桜は尋ねた。
「映像を専攻してるの。将来は監督になりたいの」
「わぁ、すごい!」
橋本友香は恥ずかしそうに頷いた。「監督になるのは私の夢なの。でも、私が撮りたい映画は他の人とは違うの……」