第134章 旦那様から送られてきた荷物

「おじいちゃん、とにかく私は一生あなたと一緒にいたいの。それに、学業を終えて完全に自立するまでは、恋愛はしないわ」海野桜は真剣に言った。

浜田統介は頷いた。「それもいいだろう。まだ若いんだから、数年待っても問題ない」

海野桜は微笑んで、何も言わなかった。

彼女は、一生独身でいるつもりだということを、おじいちゃんには言えなかった。

……

東山裕は会社で一日中忙しく過ごした。

夜、家に帰ると、リビングの入り口まで来て、突然足を止めた。

使用人は彼が呆然としているのを見て、少し不思議に思った。

「若様、夕食の準備ができております」使用人は彼に告げた。

東山裕の表情は少しも変わらず、スーツを脱いでソファーに投げ出した。「若奥様の持ち物を全て片付けて梱包しておけ」

「え?」使用人は一瞬戸惑った。