第135章 歯ブラシまで送ってきた

海野桜が荷物の整理を手伝っているとき。

東山裕が彼女の持ち物を全て梱包して送ってきたことに気付いた。

一冊の本、一本の口紅、そして彼女の専用のマグカップまで、細かいところまで…

彼から受ける印象は、彼女に関する全てのものを彼の世界から完全に追い出したがっているということだった!

一本の髪の毛さえも残さない!

張本家政婦は片付けながらため息をつきながら言った:「お嬢様、旦那様はどうしてそんなに情け容赦ないのでしょう。ご覧なさい、歯ブラシまで送ってきましたよ。」

海野桜:「……」

「でもお嬢様、旦那様と離婚なさるのは良いことですわ!以前はお嬢様が旦那様をあんなに愛していらっしゃったのに、旦那様はずっと冷たくされていて、私はとても見ていられませんでした!お嬢様、この離婚は良かったんです。これからきっと、お嬢様を本当に大切にしてくれる旦那様が見つかりますよ!」張本家政婦は嬉しそうに言った。