第224章 送りたいから送る

彼はまだ彼女にたくさんのものを贈りたかった。それは自然な思いであり、意図的なものではなかった。

しかし、彼女がバラの花を好まないのなら仕方がない。他のものを贈ることにしよう。

彼女が気に入らないものなんて、一つもないはずだ。

そして翌日、海野桜は最高級の新作ジュエリーの数々を受け取った。

さらに限定版のマセラティの赤いスポーツカーまで届いた。

これらを全部合わせると、少なくとも数億円の価値があった。

張本家政婦は大喜びで、「お嬢様、東山坊様は本当にあなたのことを大切にしていらっしゃいますわ。こんなに高価な贈り物をたくさんくださって。きっと離婚した後で、あなたの良さに気付かれたのですわ!お嬢様、これまでの努力が報われましたね」

浜田統介も笑顔で彼女に言った。「桜や、裕は本当にお前との関係を修復したいと思っているようだ。彼がこれほど誠意を見せているんだから、もう一度チャンスをあげてみたらどうだ」