海野桜は愕然として、とても信じがたい様子で「設計にミスがあるはずがない!」と言った。
東山裕の会社は、設計において今まで一度も問題を起こしたことがなかった。
しかも今回のプロジェクトは政府からも注目されており、東山裕がきっと慎重に対応したはずなのに、どうしてミスが起きるだろうか。
しかし、警察は設計に問題があると断定していた。
つまり、責任は東山にあり、主任設計者の頭上にもあるということだ。
東山裕は今ここにいないため、誰も彼女の責任を分担してくれる人がおらず、すべての責任が彼女に降りかかることになる……
「浜田さん、明日裁判所から起訴状が届きます。今日は心の準備をしておいてください。」
海野桜が警察署を離れる前に、警察官からさらなる悪い知らせを告げられた!
恍惚としながら警察署を出た海野桜は、冬の空を見上げ、寒気が骨の髄まで染み込むように感じた。