第316章 一致して彼を討伐する

東山裕はすぐに立ち去った。

しかし、彼が知らないうちに、彼が去ってまもなく、海野桜も車で迎えに来られた。

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東山裕は何かのパーティーに出席するわけではなく、浅瀬湾の東山邸に戻り、家族会議に参加するのだった!

今日は東山一族の全員が集まり、彼の行動を糾弾しようとしていた。

浜田統介を許したことを非難し、さらに海野桜と一緒にいることも許せないと……

車は門をくぐり、ゆっくりと邸宅の前で停まった。

執事が直々に車のドアを開け、恭しく挨拶した。「若様」

東山裕は車から降り、冷ややかな表情で尋ねた。「みんな揃ってるのか?」

「はい。ほぼ全員お集まりです。二代目老爺様もいらっしゃいました」

二代目老爺の東山元章は、東山裕の祖父の実の弟で、現在の東山一族で最も年長の長老だった。

彼が直々に出てきたということは、今日の件は簡単には済まないと東山裕は悟った。

しかし、彼は既に覚悟を決めていた……

東山裕はスーツを整え、冷たい眼差しで大きな足取りで邸宅へと向かった。

応接室のドアが開かれ、彼が外から入ってくると、部屋いっぱいの一族の面々が目に入った。

全員が厳しい面持ちで彼を待ち構えていた!

その一方で、海野桜も邸宅に連れてこられていた。鴻野美鈴が人を遣わして彼女を呼んだのだ。

海野桜は何のために呼ばれたのかわからなかったが、きっと祖父の件に関係があるはずだった。

車を降りた海野桜は、裏口から邸宅に案内された。

使用人は彼女を応接室の外に連れて行き、「奥様が、ここで聞いているようにとおっしゃいました」と告げた。

海野桜は困惑した。何を聞くというのだろう?

次の瞬間、威厳のある声が聞こえてきた。「東山裕、お前は本当にこのまま我が道を行くつもりか?」

東山裕は一人掛けソファに寄りかかり、表情を変えることなく、主席に座る東山元章に少しも気圧されない様子だった。

「大伯父上、私は自分の最も望む選択をしただけです。皆様には受け入れがたいことは承知していますが、私も皆様の決定は受け入れられません!」

東山元章は怒りを抑えながら言った。「つまり、お前は恩を仇で返し、敵を許し、その上、敵の孫娘を妻にしようというのか?!」

「海野桜は、既に私の妻です!」