第311章 とても普通な身体反応

彼女の考えを見抜いたかのように、東山裕は突然罰として彼女の唇に強くキスをした!

海野桜は思わず怒りを感じたが、それを抑えた。

怒りたくても怒れない彼女の様子を見て、東山裕は何故か面白く感じると同時に、切なさも感じた。

彼は彼女に言いたかった、自分を拒絶しないでほしいと。

これからは、もう二度と彼女を傷つけないと……

でもそれらの言葉は口に出せず、ただもう一度キスに変わった。

優しく深いキスに……

東山裕が去った後、海野桜は再び勉強を始めた。

彼女はすぐに雑念を振り払い、ただ本に集中した。

海野桜は今日中に、遅れている授業の内容を全て復習しようと決めた。そうすれば明日の授業についていけるだろうと。

彼女が真剣に勉強している間、東山裕は書斎で鴻野美鈴からの電話を受けていた。