第358章 宴会に出席する

白川宗助は彼女に微笑みかけて言った。「浜田さん、お久しぶりです。」

海野桜は近づいて、不思議そうに尋ねた。「白川様、どうしてここにいらっしゃるんですか？」

白川宗助は答えず、鈴木信子が彼女に言った。「桜ちゃん、私が白川様をお呼びしたの。あなたを助けるためよ。」

「助けるため？」海野桜は少し驚いた。

鈴木信子は頷いた。「浜田おじいさんがまだ見つからないでしょう。ちょうど白川様が知っている方がいて、その人が浜田おじいさんを見つけるのを手伝ってくれるかもしれないの。」

海野桜は喜んで「本当ですか？」

今度は白川宗助が答えた。「必ず見つかるとは限りませんが、可能性は高いと思います。」

「でも警察でも見つけられなかったのに……」

白川宗助は微笑んで「だからこそ、助けを借りる必要があるんです。」

鈴木信子も言った。「桜ちゃん、白川様が知っている方はとても凄い人なの。今は彼に頼むしか、浜田おじいさんの居場所を知る方法がないわ！」

海野桜はハッとした。

本当にすぐにおじいさんに会えるのだろうか？

しかし海野桜は、この世に無料の昼食はないことを知っていた……

彼女は白川宗助を見つめて言った。「白川様、なぜ私を助けてくださるんですか？きっとあなたが知っている方は、とても身分の高い方で、簡単には人を助けないと思います。こんな大きな恩を、どうやってお返ししたらいいのか分かりません。」

白川宗助は彼女の心配を察して、微笑みながら言った。「浜田さん、気にしないでください。私があなたを助けるのは、お返しを求めているわけではありません。」

「求めないんですか？」海野桜は驚き、なぜそんなに寛大なのか理解できなかった。

白川宗助は頷いた。「はい。私はあなたの叔父の鈴木さんとは親しい間柄で、彼には大きな恩があります。だから彼への恩返しとして、あなたを助けたいのです。」

「桜ちゃん、私たちは全力でおじいさんを探すお手伝いをするわ。」鈴木信子も真剣に言った。

海野桜は、彼らがこれほど助けてくれるとは思っていなかった。

彼女は心から感謝して、「ありがとうございます。白川様、ありがとうございます。信子姉さんも、ありがとうございます。」

鈴木信子は笑って「私には礼を言わなくていいのよ。私たちは家族だもの。それに浜田おじいさんを探すのは、私たちの当然の務めよ。」