海野桜は同意して頷いた。「そうよ、まさにそれ!暗すぎるわ。自分が不幸だからって、みんなを不幸にしたがるなんて!本当に恨みがあるなら、本当の敵に復讐すればいいのに!それに、あの時は明らかに彼ら自身が悪いことをしたのに……」
ここまで話して、海野桜はまた疑問に思った。
「そのチップって一体どれほど重要なの?佐藤勇が盗むなんて、命を落とすことになるかもしれないのに」
東山裕は料理を一口食べながら言った。「もちろん金になるからさ。それも相当な利益がある」
「お金?他国に売るの?」海野桜はそうに違いないと思った。そうでなければ、当時国家反逆罪にはならなかったはずだ。
東山裕の瞳が微かに動き、深い眼差しで海野桜を見つめた。
海野桜は彼の視線に少し落ち着かなくなり、「何を見てるの?」