第383章 郵送されたのはチップ

しかし、海野桜はまだ分からなかった……

「彼が私たちを狙って、この家を買い取ることに何の意味があるの?」

「おそらく、この家に何か隠されているのではないかと思っているのだろう」と東山裕は説明した。

海野桜は納得して、「そうよ、きっとおじいちゃんが家に何かを隠したと思っているのね!」

「たとえここに隠されていなくても、彼のこのような行動は庄野グループを利用して東山家を攻撃することになる」

「そして、これはまだ始まりに過ぎない……」と海野桜は続けた。

東山裕は即座に賞賛の眼差しで彼女を見た。「その通りだ。これは始まりに過ぎない」

海野桜の気持ちは暗くなった。「彼は闇の中にいて、私たちは表に出ている。だから彼が何をするか全く分からない。しかも、あの人は権力が大きいから、東山家を攻撃するのも簡単なんでしょう?」