第388章 絶望のあまり彼女を壊したい

彼は東山裕、欲しいものは何でも手に入る。たかが一人の女に過ぎない。

彼が望むなら、なぜいけないのか?

もう自分を抑えたくない。欲しいなら、手に入れる!

彼女の気持ちなど、どうでもいい……

もはや理性を失った東山裕は手を緩めるどころか、さらに激しく。

彼は海野桜の服を引き裂き、ズボンを脱がせ、容赦なく彼女の体を蹂躙しようとした。

そうすることでしか、彼の苦しく虚ろな心を癒せない。

でも、なぜだろう。激しくキスをし、激しく愛撫し、激しく抱きしめているのに、心は依然として虚しいままなのか?

そうだ、まだ彼女を完全に手に入れていない!

東山裕は海野桜の片足を持ち上げ、彼女を完全に我が物にしようとした。

「パン!」突然、海野桜は彼の頬を平手打ちした。

東山裕は一瞬呆然とし、体が硬直した!