第395章 愛してないなら、さよなら!

「もし彼が嘘をついているとしたら?たとえ愛していなくなったとしても、はっきりと聞いてみればいい。本当に愛していないのなら、その時になって諦めても遅くはないわ」

海野桜は呆然として「彼に聞きに行く?」

張本家政婦は頷き、励ましながら言った「そうよ、聞きに行きなさい!愛しているかどうか聞いて、愛していないならさようならよ!」

海野桜は思わず吹き出した。

張本家政婦の言葉は、本当に可愛らしかった。

でも彼女の言う通りだった。はっきりと聞いてみればいい。もし彼が本当に諦めたいのなら、しつこく追いかけたりはしない。

ただはっきりさせたいだけ。このままモヤモヤし続けたくない。

結末がどうであれ、早く終わらせよう!

彼女は本当に、彼らのこの切っても切れない、もつれた関係にうんざりしていた!

海野桜は突然立ち上がり、決意を固めて言った「今すぐ彼に会いに行って、はっきりさせる!」

そう言うと、すぐに行動に移した。

海野桜は車を運転して、直接東山裕の会社に向かった。

電話でもよかったのだが、彼女は直接会って確かめたかった。

彼に聞きたかった:東山裕、あなたは本当に愛することを諦めたの?本当に心が揺らいでいるの?

もしそうなら、終わりにしましょう!

彼女はすぐに彼のことを忘れ、もう二度と関わることはないだろう。

もしそうでないなら……

海野桜はハンドルをしっかりと握り、決意を固めた。

一緒になりましょう!

海野桜はすぐに東山ビルに到着し、車を降りると、直接ロビーに入り、威勢よく尋ねた「東山裕はいますか?私は彼の妻ですが、用事があって来ました!」

受付の女性は少し戸惑い、思わず「社長は確か不在で……」

「いない?」海野桜は驚いて「どこに行ったの?」

「わかりません……」

海野桜は急に気力が抜けた。やっと勇気を出して来たのに、彼がいない。

電話をかけるべきだろうか?

海野桜が迷っているとき、エレベーターから出てきた山田大川が彼女を見つけた。

「奥様、どうしてここに?」山田大川は驚いて尋ねた。

海野桜は彼を見て喜び、数歩近づいて直接聞いた「東山裕はどこにいるか知っている?」

山田大川は恭しく答えた「社長は横浜市に行きました。この時間なら飛行機は離陸しているはずです」

海野桜は驚いた「横浜市?」