第447章 東山裕を心配して……

なんとトイレまで見逃さないなんて!

海野桜は冷淡に扉を開け、ドア前に立っていた警察官は彼女の手の中の携帯電話を疑わしげに見た。

「東山夫人、あなたの電話を少し確認させていただけますか?」

海野桜は冷笑した。「どうして?東山裕に連絡するのを恐れているの?それは私の自由でしょう。あなたたちにはまだ管理する権利はないはずよ」

警察官はただ淡々と言った。「もし彼に連絡が取れたら、早急に警察署に来て調査に協力するよう伝えてください。正直に話せば寛大に、抵抗すれば厳しく処分されますからね」

「申し訳ありませんが、私の夫は犯罪を犯す必要など全くありません!彼は何も不足していないので、全く必要ないのです!」

警察官は口角を少し引き上げた。「物事には絶対というものはありません。とにかく、彼に連絡が取れたら、早く戻って調査に協力するよう説得してください」