「やっと終わった。本当に疲れた」森田輝は伸びをしながら、半分沈んでいく太陽を見て文句を言った。
「まあまあ、今日の成果を見てごらん。大きな竹かご一つと小さな籠一つ、すごいじゃない」矢崎粟は森田輝を面白そうに見ていた。彼女より二歳年上なのに、まるで子供のようだった。
しかし、森田輝は今日本当にすごかったと認めざるを得なかった。今回の竹かご作りは、材料は番組スタッフが用意してくれて、竹ひごの下処理まで済ませてくれていたとはいえ、大きな竹かごを編むのには数時間かかるものだった。
森田輝は活発で自由奔放な性格なのに、じっと腰を据えて根気強く編み上げ、さらに矢崎粟から小さな籠も任されて完成させたのは、本当に素晴らしかった。
彼らのグループでは、森田輝以外に、男性二人が大きな竹かごを二つ、矢崎粟は経験があるため動きが速く、大きな竹かご二つと模様の綺麗な小さな竹籠を二つ編んだ。