026 任務終了

矢崎若菜は矢崎美緒を抱きしめ、優しく慰めた。

矢崎美緒は彼女の胸に顔を埋めて、さらに大きな声で泣き出した。

半生半熟で喉を通りにくい昼食だったが、結局我慢して食べた。仕方がなかった。食べないと夜まで持たず、空腹で倒れてしまうからだ。

結局、四人とも一晩中お腹を壊して苦しみ、翌日の体調は更に悪化し、悪循環に陥ってしまったようだった。

午後の気温は午前よりも高く、山の前の土地全体が日差しにさらされていた。

矢崎粟たちは耐え難い苦痛を感じていた。このような仕事をしたことも、このような苦労を経験したこともなかったため、四人とも意志の力だけで耐えていた。

小島一馬は草を一本抜くたびに、彼をこの番組に送り込んだマネージャーを心の中で罵った。最初は桃源郷だと思っていたのに、実際は地獄の生活だった。これは正式な開始の初日に過ぎないのに、もう限界に近かった。

ふと見上げると、矢崎粟が額の汗を拭いながらも、手元の作業に集中している姿が目に入った。彼は思わず心を動かされた。一体どんな力が、一人の少女にこれほどの忍耐力を与えているのだろうか。休もうとしていた手も、無意識のうちに再び速度を上げていた。

おそらく四人の間には内部的な励まし合いの仕組みが存在していて、一人が休まなければ、他の人も自然と一層努力するようになる。そのため、予定の時間より遅れたものの、三時過ぎには演出チームが定めた任務を完了し、早めに作業を終えることができた。

「うん、よくできている。どの区画も合格だ。皆さん、お疲れ様でした」朝に講習をした男性が、再び成果を確認しに来た。

畑に整然と並んだ若苗を見て、男性は心から喜び、顔にも賞賛の表情が浮かんでいた。

「よし、任務は完了だ。これからスタッフのところで食材と交換できる。他の生活必需品との交換も可能だ。その後は家に帰って休むか、自由に過ごしてくれていい」

林監督は男性の検査が終わるのを見て、象徴的な拡声器を持って皆に向かって言った。

彼の言葉が終わると、森田輝は歓声を上げる元気もなく、汚れているかどうかも気にせず、そのまま地面に座り込んだ。

他の人々も非常に喜び、矢崎粟でさえようやく安堵の息をついた。本当に疲れ果てていて、今では腰が自分のものではないような感覚だった。