矢崎弘は矢野常と矢崎粟の恋愛関係を公表する件について、事前に矢野常のマネージャーである林紅子に知らせていなかった。
林紅子が他のルートから矢崎弘の意図を知った時、すぐに矢崎弘に電話をかけ、この計画を中止するよう要求した。
しかし矢崎弘は矢野常を持ち出し、見事に林紅子の口を封じた。
そのため矢崎弘の後、林監督は林紅子からの電話を受け、相手も矢崎弘と同様に矢野常と通話したがっていた。
「……はい、林マネージャー、今すぐ矢野常を呼んできます」林監督は引き続き使い走りとなり、携帯電話を矢野常に届けた。
毎日ゲストに携帯電話を届けて、もはや監督から専門の使い走りに転職しそうだ!
マネージャーからの電話を受けた矢野常は、相手の追及に対して、自分が矢崎弘のやり方に同意したことだけを話し、他の余計なことは言わなかった。