109 よくやった

林監督は矢崎泰の意向に従って、ライブ配信のことをゲストに伝えた後、部屋に戻ってネット上の世論の動向を見守り続けた。

矢野常と矢崎粟の恋愛関係について、矢野常と矢崎粟のファンが激しく言い争っていた。

いつも矢野常のファンと共に慰め合っていた矢崎若菜と矢崎美緒のファンは、二人の親密な行動に関する話題が打撃を受け、今は全く手助けする余裕がなく、ただ傍観しているだけだった。

すぐに矢崎粟のファンは、矢崎粟のマネージャーの指示のもと、矢野常のファンとの争いを止め、矢野常のファンだけが一人芝居を演じることになった。

他のゲストのファンや一般のネットユーザーは、最初この罵り合いに興味を持っていたが、時間が経つにつれて徐々に飽きてきた。

さらに矢崎粟のファンが争いを収めたことで、まだ騒ぎ立てている矢野常のファンに嫌悪感を抱き、それに伴って矢野常本人にも反感を持つようになった。