135 出資

矢崎粟は断ろうと思ったが、矢崎泰の次の言葉に断れなくなった。

矢崎泰は彼女が断ろうとしているのを察し、話を切り替えて遮った。「この資金は私が君の株式を買い取る代金だと思ってくれ。これからスタジオをしっかり発展させて、私に配当金をたっぷり稼がせてくれよ」

「はい!」

矢崎粟から肯定的な返事を得た矢崎泰は、携帯を取り出してその同級生に連絡を取り、直接矢崎粟と話し合う時間を約束した。

「タレントは芸術大学から探すつもり?それとも業界の他の芸能事務所から引き抜く?」矢崎泰は携帯を置いて矢崎粟に尋ねた。

この問題について矢崎粟はすでに考えていた。「枕営業を拒否して干されたり、圧力をかけられているタレントを探すつもりよ。芸術大学から良い人材を探すのは、スタジオが軌道に乗ってからにしましょう」