165 大物に頼る

すぐにゲストたちはグループ分けを終えた。

矢崎家の兄妹三人が一組、矢崎粟、小島一馬、山田勝が一組、矢野常と岡田淳は矢崎美緒と一緒になりたくなかったため、伊藤卓ともう一人の臨時ゲストと一組になった。

矢崎美緒は矢野常にチーム結成を誘ったが断られ、ずっと機嫌が悪かった。矢野常のこの行動は、まさに彼女の面子を潰すようなものだった!

グループ分けが終わったので、林監督もこれ以上時間を無駄にせず、番組開始を告げた後は裏方に引き下がった。

矢崎粟たちは相談の結果、三人で1500元の資金を使い切り、食事を済ませてから稼ぎやタスクのことを考えることにした。

伊藤卓は三人がタクシーに乗って去っていくのを見て、羨ましそうな目を向けた。「あの三人は気楽すぎるよね。」

岡田淳はそれを聞いて頷いた。「羨ましいわ。だから私たちも早く彼らみたいに気楽になれるように、さっさとお金を増やす方法を考えましょう!」