「この符紙は三ヶ月間しか有効ではありません。もし必要なら、また協力できます」矢崎粟ははっきりと言った。
小島一馬たち三人もうなずいた。
このような符紙はもともと期限付きのものだ。矢崎粟が言わなくても、一枚の符紙が一生効果を持続することはないと彼らは分かっていた。
彼らはこのことについて特に異議はなかった。
渡部悠人は符紙を手に取り、心から感謝していた。正直に言えば、矢崎粟の玄学法術がこれほど凄いとは思っていなかった。
今となっては、あの大家たちと比べても遜色ないようだ。
もしかしたら、それらの大家たちをはるかに超えているかもしれない。
「私たちは先に失礼します。義兄さん、ゆっくり休養してください」小島一馬は全て片付いたのを見て、告別を申し出た。
これからは、彼と矢崎粟の時間だ。