233 法器を彫る

【本当に、あなたたち二人は兄弟で、血のつながりがあるから、符紙は彼の厄除けにもなるわ。】矢崎粟が返信した。

矢崎弘は理解し、すぐに尋ねた:【じゃあ、もう一枚符紙を買えますか?今は符紙を持っていないので、なんだか不安で。】

あの一枚は矢崎若菜に盗まれたのだから、仕方がない。彼にあげたと思うことにしよう。

彼がそう尋ねると、矢崎粟は意味深に聞いた:【本当に新しい一枚を買うだけで、あなたの符紙を取り戻すつもりはないの?】

この質問を聞いて、矢崎弘は何か違和感を覚えた。

【何か違いがあるんですか?】矢崎弘は尋ねた。

もしかして、新しい符紙を買っても効果がないのだろうか?

矢崎粟は返信した、【今、彼があなたの符紙を持っているということは、あなたが彼の厄を背負うことになるということよ。今、不運に見舞われているのはあなたで、新しい符紙を買っても無駄なの。】