列に並べなかったファンたちはとても残念がっていた。
誰かが走り寄って、矢崎粟に明日も来るのかと尋ねた。
矢崎粟は皆に、明日は露店を出さないと宣言した。彼女は弓道大会に参加するからだ。
ファンたちも落胆せず、応援に行くと口々に言い、矢崎粟に負担を感じさせないようにした。
矢崎粟は心を打たれ、機会があればファンに恩返しをしようと決意した。
彼女はメイクのスピードを上げた。
日が暮れる前に、列に並んでいた客全員のメイクを終えた。
その後、四人は露店を片付けてレストランへ向かった。
田中凛のグループはレストランでアルバイトを見つけた。四人は一日中皿を運び、いくらかのお金を稼いだ。
三つのグループが集まって夕食を食べることになり、矢崎美緒と矢崎若菜以外は全員参加し、テーブルで今日あった面白い出来事を共有した。