298 再び露店を出す

矢崎若菜は店長のところへ行き、矢崎美緒が病気になったことを伝え、早退したいと申し出て、店長に助けを求めた。

店長は彼女を一瞥し、矢崎美緒がもう店にいられなくなったことを理解していた。病気は演技で、ただホテルに早く戻りたいだけだと分かっていた。

店長は同意した。もともと店で矢崎美緒を見るのが煩わしかったので、彼女が去るのはむしろ良いことだった。

店長は二人の給料を精算した。

半日の給料は150元で、さまざまな手当を加えると、矢崎美緒一人で500元になった。

矢崎若菜も悪くなく、200元を受け取った。

二人はお金を受け取ると服飾店を後にした。

矢崎若菜がネット上の情報を知ることを避けるため、矢崎美緒は矢崎若菜にずっとくっついていた。ホテルの部屋に戻ってようやく安堵の息をつき、やっと休めると思った。