291 差別待遇

店長は中年の女性で、彼らの来意を知ると、にこにこと笑って言った。「いいわよ。いつもあなたたちの番組を見ているわ。歓迎するわ」

「ありがとうございます」小島一馬は笑顔で答えた。

店長は少し残念そうに言った。「残念ね、今回は粟ちゃんがあなたと同じグループじゃないから、お店に来られないわ」

番組の中で、彼女が一番好きなのは矢崎粟と小島一馬で、二人とも容姿が優れていて、人当たりが良く、能力もある。

森田輝と伊藤卓の印象も悪くない。

小島一馬もうなずいた。「僕も粟と同じグループになりたかったんですが、残念ながら抽選でそうはなりませんでした」

今、矢崎若菜と矢崎美緒に出会って、この二人は本当に面倒だ。

店長は笑みを浮かべながら言った。「時間があったら粟ちゃんをお店に連れてきてね。粟ちゃんのために特製の服をいくつか取っておいたの。きっと似合うわ」