304 仲間を見つける

大洋の向こう側にある国の首都。

高級ホテルの一室。

小林美登里はタブレットを見つめていた。その時、バラエティ番組の生放送が流れており、矢崎美緒が矢崎弘を連れて去る場面が映し出されていた。

今日は生放送があることを知っていたので、知らないうちに何かが起きないように見ておこうと思った。

そうすれば、ある程度の心の準備もできる。

矢崎正宗も午前中は予定がなく、ホテルに残っていた。彼は小林美登里の隣に座り、二人で生放送を見ていた。もし何か起きた時のために、事前に把握しておきたかったのだ。

タブレットの画面に映る矢崎粟の顔は、とりわけ美しかった。

彼女は群衆の中に立ち、乗馬用の服装に身を包み、髪を結い上げ、とても目立っていた。

アーチェリー場にて。

矢崎粟たち四人は集合し、チームメイトを探すためにチーム編成エリアへ向かった。