矢崎昌氏は協会に居座るような態度で、後ろには警備員たちを従えており、威圧的な雰囲気を醸し出していた。
管理人は追い詰められ、仕方なく副会長に電話をかけた。
副会長は事情を聞き、協会の法器を一つ貸し出すことに同意したが、矢崎昌氏に契約書を交わし、法器を無傷で返却することを約束させた。
矢崎昌氏は契約書に署名し、管理人は法器を持って矢崎昌氏と共に病院へ向かい、ついでに矢崎若菜の様子も見に行くことにした。
この時、矢崎若菜はまた不運に見舞われていた。
彼はベッドで安静にしており、手術を受けた足は医療用フレームで支えられていた。
しかし、目を閉じて痛みに耐えていた時、医療用フレームが突然崩れてしまった。
体の半分がフレームに乗っていたため、バランスを崩して、ベッドから転げ落ち、頭を強く打ち、医療機器に激突した。