362 絶縁

この数年、彼女は矢野家のお金で実家を援助し、さらに実家のために娯楽会社を設立した。

澤蘭子は暫く黙っていたが、反論した。「誉司が自分で間違ったことをして、警察に見つかっただけなのに、どうして私のせいにするの?私は事前にそんなことは知らなかったわ。」

吉野誉司が違法なことをしたから、把柄を掴まれたのだ。彼女が甥に事を起こさせなくても、いつか留置場に入れられていたかもしれない。

澤誠一はそんなことは気にもせず、また罵り始めた。「この生意気な娘め、間違いを犯しておいて口答えするとは!お前が誉司にトラブルを起こさせなければ、彼のこんな事は永遠に明るみに出なかったんだ。」

「早くネット上の噂を全部処理して、それから警察署に行って誉司を助け出せ。さもなければ、お前とは絶縁だ。二度と実家に戻ってくるな。」