397 運気の流出

矢崎美緒は布団に顔を深く埋め、歯を食いしばって耐えていた。

しかし、間もなくして彼女は見覚えのある離脱感を感じ始めた。彼女の運気が再び流出していたのだ。

彼女は確信していた。運気が流出しているのだと。

矢崎美緒は驚いて飛び起き、布団をはね除けて部屋の外へ走り出した。

彼女は熱を出していて、体が熱すぎると感じていたため服を着ていなかった。そのため、部屋を飛び出した時、全裸だった。

この院は、道家の弟子たちが住む場所で、院内には矢崎美緒の他にも多くの道家の弟子が住んでいた。

矢崎美緒は走りながら大声で叫んだ。「竜田おばさん、助けて!」

院内に住む弟子たちは助けを求める声を聞いて、次々と窓を開けて外を覗いた。

彼らは全裸の女性が走っているのを目にした。

矢崎美緒の体は黒ずんで黄ばんでおり、脚には黒い斑点が散らばっていて、とても醜く見えた。