竜田実子は壁から白い弓を取り、ろうそくの光に向かって弓を引き絞った。
放たれた瞬間、彼女は法力で矢を作り出した。
矢はろうそくの光に沿って、矢崎粟の胸に向かって突き刺さっていった。
続いて、さらに八本の矢を放ち、向かい側の玄学師に向かって攻撃を仕掛けた。
矢に当たれば、その人の体を貫き、体内に邪気の種を植え付けることになる。
邪気が体内に入ると、血液中を巡り、白血球を攻撃する。
矢崎粟も明らかに、今回の攻撃の法力が強いことを察知した。
彼女は玉のペンダントを取り出し、そこから凶気を引き出して、それを凝縮して剣の形にした。
矢崎粟は意識を使って、その剣を振るった。
数秒後、竜田実子の放った矢は全て矢崎粟の剣によって切断され、彼女に一切の傷を与えることはできなかった。