399 師尊が反噬される

男は怒りで机の上の本を全部床に払い落とし、通話用の霊石を取り出して竜田実子に向かって叫んだ。「こっちに来い!」

その声には、怒りが満ち溢れていた。

竜田実子は震えながら、顔を真っ青にして、おそるおそる立ち上がり、外へ向かって歩き出した。

まずい、師匠が怒っている。きっと厳しく罰せられるに違いない。

矢崎美緒はまだ床に倒れたまま、泣き叫んでいた。「竜田おばさん、行かないで、体が本当に痛いの、死にそうなくらい痛いの。」

頭が割れそうに痛み、骨の中からも痛みが走っていた。

激痛の中で、矢崎美緒は気を失ってしまった。

道家協会の主庭園で。

竜田実子は胸を押さえながら、小さな足取りで庭に入り、頭を下げたまま進んで、「師匠、参りました。」

男の怒り狂った声が響いた。「矢崎美緒をしっかり見張るように言っただろう?なぜ呪術を破られたんだ?」