矢崎粟はまだ触れていないのに、エネルギーの波動を感じることができた。以前は気付かなかったが、おそらく箱に遮られていたのだろう。
この箱も、丹精込めて作られたものだった。
最上級の霊石は滅多に手に入らないもので、一つあれば法力を大幅に高めることができる。
矢崎粟の壁は既に緩んでおり、まさにエネルギーの補給を必要としていた時期で、この三つの霊石は大いに役立った。
この三つの霊石があれば、彼女を大円満の境地まで引き上げることができる。
この霊石は、本当にタイミングが良かった。
矢崎粟は手元の法器を使って防禦陣法を設置し、誰かが部屋に入ってきたら感知できるようにした。
その後、彼女は知り合いに数日間の閉関修行に入る旨のメッセージを送った。
そして、矢崎粟は部屋に入り、修行を始めた。