川上孝史も非常に興奮して、「そうだ!あなたが加入したいなら、特別人材採用で入れるはずです。」
彼女の玄学法術はとても強いので、小隊のメンバーになるのはもったいないくらいだ。
非正規メンバーでもいいのに!
矢崎粟は首を振って、断った。「やめておきます。私は忙しくて、今は時間も余裕もないので。」
鈴村薫は彼女のような人材を諦めたくなく、続けて言った。「もし今度来たくなったら、いつでも連絡してください。私たちの一隊はあなたの席を空けておきますから!」
その後、矢崎粟は二人と電話番号を交換し、友達にも追加した。
二人は矢崎粟に見送られて出て行った。
車に乗ってから、川上孝史はグループのメンバー数人に川上夕子のことを調査するよう指示し、自分は別のメンバーと一緒に一隊と共に南西の呪術王を捕まえに行った。
午後四時、とあるマンションで。
南西の呪術王はソファに座って手の中の呪虫を弄びながら、口座の残高も確認した。
まだ数千万円残っており、しばらくは使えそうだ。
この期間は、ここでゆっくり休んで、他の場所には行かないことにした。この波が過ぎ去るのを待ってから考えることにしよう。
ちょうどお茶を飲んでいたとき、突然あるエネルギーを感じた。それは管理所の職員証にしかないものだった。
彼は携帯電話と人形を持って、すぐにドアを開けて外に向かった。
彼らがエレベーターの中にいるのを感知したので、急いで階段を下り始めた。
しかし、一階分下りただけで、四階の階段室で川上孝史と出くわした。
川上孝史は口角を上げ、にこにこしながら言った。「おや、こちらを通るんですか?」
呪術王は川上孝史の身のこなしが俊敏なことを知っていた。さらに、呪いをかけるための道具も持っていないので、短時間では呪いをかけられない。
呪術王は何も言わず、上の階に向かって走り出した。
しかし、一階上がったところで、鈴村薫が一隊を率いて下りてくるのに出くわした。「止まれ!」
これで呪術王も分かった。彼は包囲されていたのだ。
その場に立ち尽くしたまま、不思議そうに尋ねた。「どうして私がここに住んでいるのを知ったんだ?」
他人の身分証を借りて、他人の家に住んでいたのに。それでも玄学管理所に追跡されるとは、本当に不思議だった。