550 呪いの毒に感染

矢崎若菜は顔色が悪く、怒りの声で言った。「お母さんがこんなことをするなんて知るわけないでしょう?本当に波乱が続くわね。お母さんはどうして少し休んでくれないの?いつも私たちを困らせることばかりして。この件は、美緒とも関係があるはずよ。」

矢崎弘は冷たい声で言った。「考えるまでもないだろう?美緒が家にいる限り、家の中が落ち着くわけがない。母さんは相変わらず美緒を宝物扱いしているし、何を考えているのか分からないよ!」

彼は本当に怒り死にそうだった。

兄弟たちは病室で、この件について愚痴をこぼし始め、母親をかばう様子は全くなかった。

どうせこの件は隠しきれないのだから、いっそのこと包み隠さず話し合おうということだった。

矢崎弘は考えれば考えるほど、母親に対する怒りが増していった。