573 友達追加を拒否

三人はしばらくぐずぐずしていたが、最後に森田廣が口を開いた。「粟、気運が吸い取られるのを防ぐ法器を作ってもらえないかな?何となく不安で。」

吉村久真子の役割は既に分かっていた。事を荒立てないために、彼女を側に置いておくしかないだろうが、そうすると気運を吸い取られてしまう。

矢崎粟は頷いた。「いいわ。料金は三千万円よ。必要?」

森田廣は頷いた。気運が保てるなら、この程度の金額は大したことない。

矢崎粟は続けた。「この法器は三回まで災いを避けることができるわ。三回使い切ると効力を失うから、新しく買い直す必要があるの。有効期間は半年で、その間は気運が吸い取られることはないわ。」

「素晴らしい!」森田廣は目を輝かせ、矢崎粟は流石玄学大師だと感心した。災いを避ける機能まで付いているなんて、かなりお得だ。