二時間の作業の後、穴の底はついに一メートルの深さになり、母屋に向かって掘られた跡がかすかに見えた。
矢崎粟は穴の中に飛び込み、母屋の方向に向かって、側面に円を描いた。「この円を中心に、長さと幅が一メートルのトンネルを掘ってください」
「分かりました!」屈強な男たちが答えた。
岡本棉は穴の外に立ち、夫に向かって言った。「この掘る方向は、位牌が置かれている真下のようですね。もしかして邪霊はそこにいるのでしょうか?」
林保志はため息をつき、「かもしれないね。続けて見てみよう」
一時間後、数人の屈強な男たちが交代で作業を続け、ついに誰かが何かを掘り当てた。
その人は掘り出したものをトンネルから取り出した。
岡本棉は見て、頭を抱えて言った。「また木箱ですね!」
矢崎粟は屈強な男に木箱を渡してもらい、バッグから玉佩を取り出し、木箱の上に宙に浮かせ、呪文を唱え始めた。