小林美登里は意味が分からず、「みんな、なぜ私をそんな目で見てるの?」
「母さん、この件は私たち矢崎家にも責任があります。母さんは矢崎家としてどう対処すべきだと思いますか?」矢崎政氏は探るように尋ねた。彼も母の態度を知りたかった。
叔母と母の関係は常に良好だったのに、美緒に怒りで気を失わせてしまった。母は謝りに行くのだろうか?
それとも、美緒と小林博との付き合いを禁止するのだろうか?
しかし小林美登里は三人を冷ややかに見渡して言った。「誰が私たち矢崎家に責任があるって言ったの?あなたの言う通り、小林博自身が美緒の世話を焼きたがったと認めているわ。責任の大半は小林博にあるのよ。私たちの美緒はむしろ被害者なのよ!」
その言葉を聞いて、矢崎政氏は少し驚いた。
母がこのような考えを持っているとは全く予想していなかった。謝罪する意思は全くなく、むしろ自分たちこそが正しい側だと思っているようだった。