矢崎粟は飛び降り、周りを見回すと、一番下に東へ向かう横向きの洞窟があることに気づいた。
矢崎粟は懐中電灯を持って、洞窟の中へ進んでいった。
数百メートル歩くと、手に持つ玉璧の光がますます明るくなり、多くの分岐点に遭遇したが、玉璧の導きに従って進んだ。
最後に一枚の木の扉の前に到着したが、扉を開けようとした瞬間、何か神秘的な力に弾き返された。
彼女はその扉に近づくことができなかった。
矢崎粟はその扉の向こうに法力の波動を感じ、血なまぐさい匂いも漂っていた。
秘密はきっとこの扉の向こうにあるに違いない。
矢崎粟は扉の前をうろつきながら、陣法の陣眼を探し、最後に壁に突起を見つけた。
それを押すと、別の場所からカードホルダーが飛び出してきた。
矢崎粟は手持ちの玉璧をそこに入れると、カードホルダーが玉璧を内部機構に送り込み、木の扉周辺の陣法が瞬時に消え、玉璧も再び飛び出してきた。