644 霊石が山のように積まれる

だが、ダチョウの体には外界の気配があり、侵入者だと思われる。

ダチョウはここの霊気が豊かなことを発見し、この場所を占有しようとしたが、思いがけず霊蛇を見つけてしまった。

二つの生き物は戦い、最後には両者とも重傷を負って死んでしまった。

矢崎粟は霊蛇の前に歩み寄り、その周りに効果を高める陣法を配置し、目を閉じて呪術の経文を唱えた。これらを終えた後、彼女は霊蛇を谷に埋葬した。

最後に、彼女は蛇の卵を抱きながら、霊力の波動が最も強い場所へと向かい、川に沿って下流へと進んだ。

彼女は渓谷の終わりに一軒の木造の小屋を発見した。

この小屋は霊獣と絆を結んだ人間が建てたものに違いなく、かなり古そうに見えた。

小屋には扉がなかった。

矢崎粟が中に入ると、瞳孔が一瞬で開き、驚きの表情を浮かべた。