693 全てを原東に任せる

「わかりました」矢崎粟は今日の返事を期待していなかったので、さらに言い足しました。「藤村慎一の事件について、玄学管理所は行動を開始できます。早急に犯人を逮捕しましょう」

堀信雄という大きな収穫があったので、矢崎粟は勢いに乗って、澤蘭子も刑務所に送り込もうと考えていました。

原東は言いました。「ああ、この数日間、第二部の連中がわざと進捗を遅らせていたんだ。君が待つように言わなかったら、とっくに彼らと対立していただろう」

二人はさらに今後の戦略について話し合い、しばらくしてから電話を切りました。

原東は部下に澤蘭子と藤村慎一のチャット履歴を印刷させ、岡本部長が部下に偽証を作らせた証拠も手に入れ、すぐに吉田部長に見せました。

吉田部長は読み終わると、机を叩きながら怒鳴りました。「本当に無謀な奴らだ!何度も事件をしっかり処理するように強調したのに、まだ進捗を遅らせる気か!」