737 邪気の柱

矢崎粟はようやくほっと息をついた。

雷の試練はもうすぐ終わり、先輩の秘術も終わりに近づいているはずだ。

その時、矢崎粟は地面から突然強烈な邪気の柱が天に向かって立ち上るのを目にした。

眉をひそめながら源を探ると、それは道家協会の中にあることがわかった。

まずい!先輩が危険だ。

この邪気の柱は雷の試練を強化する最高の補助で、昔から昇天しようとする者を害するためによく使われていた。

邪気の柱が雷雲に吸収されると、雷と混ざり合う。

空からは邪気を帯びた雷が降り注ぐ。

この時、試練を受ける者は雷の打撃に耐えるだけでなく、体内の法力で邪気を防がなければならない。

少しでも油断すれば、邪気が体内に入り込んでしまう。

もし邪気が体内に入ってしまえば、すべては手遅れだ。運良く雷の試練を乗り越えても、不運と病に苦しみ、以前の境地には二度と達することはできない。