「こんな銃を開発したのか?」森村邦夫は避けながら、怒りを込めて尋ねた。
矢崎粟はゆっくりと言った。「何か問題でも?森村観主、もう少し持ちこたえてくださいよ。そうでないと、私の見物が満足できませんから。」
森村邦夫は必死に消解弾を避け、狼狽えていた。
以前、彼はこの二つの武器について聞いたことがなかった。まるで玄学師を狙い撃ちにするための武器のようだった。
彼のような大円満境界の玄学師でさえ、このような弾丸で法力を使い果たしてしまう。なんて理不尽なんだ!
森村邦夫は依然として不満げな表情で尋ねた。「この武器はいつ開発したんだ?」
どうして一切の情報が入ってこなかったのか?
この様子では、これらの武器は玄学管理所と関係があるに違いない。
玄学管理所にあれほどのスパイを送り込んでいたのに、一切の情報も得られなかったことに、森村邦夫は激怒し、すぐにでもそのスパイたちを殺してやりたい気分だった。
「もちろん、あなたの知らないところでですよ」矢崎粟は笑いながら、悠然と答えた。
使う時まで、彼女がこんなものを出すはずがない。
森村邦夫は彼女の余裕な様子を見て、血を吐きそうになった。
なぜもっと早く矢崎粟を始末しなかったのか。こんな厄介者を残してしまった。
あの時、弟子を始末した時に、矢崎粟も一緒に始末すべきだった。禍根を残すべきではなかった。
後悔していた。
藤田川は銃を構えながら、森村邦夫に向かって言った。「森村さん、私にはまだたくさんの弾丸がありますよ。今日は逃げられません。早く降参したほうがいい。そうすれば早く休めますよ。」
「いや!私は囚人になどならん!」森村邦夫は怒鳴り、必死に弾丸を避け続けた。
降参なんてしない。囚人になどならない。
川上孝史は冷たい声で言った。「それはあなたの選択ではありません。今日、あなたは必ず玄学管理所に捕まります。これらの武器はあなたたちのために設計されたものです。逃げられません。観念しなさい!」
今日一日、玄学管理所は矢崎粟の指示を待っていた。
玄学管理所の人々は小林美登里の別荘の周りに潜んでいたが、予想外にも、彼らの戦いは別荘ではなく、この古戦場で行われることになった。
そして背後にいたのは堀信雄だけでなく、森村邦夫までいた。