798 家族

このとき、矢崎正宗は義父に電話をかけ、離婚したい理由を詳しく説明し、小林美登里にもう二度とチャンスを与えないと伝えた。

小林潤はため息をつき、「もう決めたのなら、私も干渉しない。今後、孫たちが何か助けが必要なら、私のところに来させなさい」と言った。

彼も自分の娘がやりすぎたと感じていた。

小林家は小林美登里との関係を絶っており、まして矢崎正宗という夫がどれほどの苦労を味わったことか。

小林美登里がこの件で反省できれば、今後の人生にはまだ転機があるかもしれない。

しかし、小林美登里が一途な道を突き進もうとするなら、誰も彼女を救うことはできないだろう。

矢崎正宗は「ありがとうございます、お父さん。何か必要なことがあれば、いつでも私に電話してください。これからも私たちは家族です」と言った。