山本澄夫は矢崎粟の側に歩み寄り、彼女の手を取って、「粟姉さん、一緒に住みたいです」と言った。
矢崎粟は微笑んで、「いいわよ、私は大きな別荘を持っているから、山本風尾お兄さんと一緒に来ても構わないわ」と答えた。
「うん!」山本澄夫は嬉しそうに笑い、やっと子供らしい喜びの表情を見せた。
矢崎粟は藤田川に向かって尋ねた。「藤田師兄、魂を乗っ取られる可能性を完全に防ぐことができる丹薬はありませんか?」
そうすれば、周りの人々が南鹰に支配されることを心配する必要がなくなる。
結局のところ、南鹰の門主はまだ生きているのだから。
藤田川は目を輝かせて、「それはいい考えだね。確かにそのような薬丸を開発することは可能だ」と言った。
もしそれができれば、まず玄学管理所の人々に服用させることができる。