898 囚人

その聖血が今まで生き延びているということは、きっと多くの幼い子供たちを殺してきたのだろう。

小島一馬は「南鹰という名前をどこかで聞いたことがある気がする」と言った。

山本風尾は言った。「彼らの計画を知っています。今回彼らは百人を捕まえました。きっと岡田鈴音が矢崎粟に、山本紀夫が小島一馬に、そして門主が藤田大師に憑依しようとしているのでしょう。そうすれば南鹰派の力は大幅に増すことになります。」

矢崎粟は尋ねた。「いつ頃からこの人たちがおかしいと気付いたの?」

「約一ヶ月前です」山本風尾は少し考えてから言った。「その時、部族の人々が物忘れがひどくなり、やるべきことを忘れてしまうようになりました。私も疑いましたが、調査させたところ、これらの人々の身元は全て確認できました。」