第41章 季節が違う

おじいさまも人を弄ぶのが上手すぎるわ!

蘇楚は口を尖らせ、理解に苦しんでいた。彼女と従兄は幼い頃から医学書を暗記してきたので、少し鈍くても、長期間の積み重ねと薫陶により、それなりの基礎はある。試験前の詰め込み勉強でも何とかなるはずだが、景雲昭は……

彼女は成績こそ良いものの、医学書の内容はほとんどが難解で、古語は今でも理解できていない。まして、これらに全く触れたことのない景雲昭なんて!

「もうダメだわ、ダメだわ……お姉さんは知らないかもしれないけど、おじいさまは医術に関しては絶対に厳しいの。試験の時は、分からないことは絶対に適当に書かないで。白紙で出す方が、でたらめを書くよりずっとましよ!」

蘇楚は同情的な表情で景雲昭を見つめ、彼女の未来に起こることが見えているかのようだった。

医術について、景雲昭はまだ精通していないものの、入門レベルならできた。

彼女は他人より高いところからスタートしており、思いつかないことは霊玉の中で検索して理解すれば良かった。

そして、たとえ一時的に理解できなくても、それらの知識は彼女の脳内から消えることはなかった。

蘇楚はそんなことは知る由もなく、話が始まると止まらなくなり、苦労話を延々と語り始めた。

彼女の話によると、甘旦那さんの罰則制度はかなり厳しく、白紙答案を出した場合は努力不足とみなされ、医学書を数回書き写すような罰が課せられるという。

しかし、でたらめを書くと態度に問題があると判断され、小遣いを没収されるだけでなく、直接監督下に置かれ、説教を受けるばかりか、毎朝のランニング練習や、衣食住すべてに介入されることになるという。

景雲昭はこの義理の祖父に本当に感服した。この時代、こんなに医の道を重んじる医師は多くないのだから。

翌日、学校は普段通りで、夜になると景雲昭は約束通り路地裏に向かい、蛇床子を一籠持参した。

今回は昨日とは様子が違っていた。ドアを三回叩く前に開き、老人は中庭の真ん中に座り、厳しい表情で彼女を見つめていた。

その眼差しは不気味で、景雲昭も背筋が寒くなった。

「この薬材は悪くないが、これらが何に使われるか知っているのか?」老人は意味ありげに言った。

景雲昭は口角を引きつらせながら、「党参は気津両傷や気血両虚によく用いられ、蛇床子は主に腎を温め陽を強める……」