彼女は当時この値段が二千万以上だったことを覚えていた。
景雲昭は前世で青花の大壺を売った商人が狡猾で貪欲な性格で、この老人の気に入らなかったため値段を下げたことを知らなかった。今、老人が言った値段こそが、より公平なものだった。
景雲昭の驚いた表情を見て、老人の心はようやく少し落ち着いた。先ほどこの娘が入ってきた時から自信に満ちた様子を見せていたが、それは明らかに彼女の年齢にそぐわなかった。今の反応こそが正常だ。三千五百万だぞ、それでもまだ落ち着いた態度を保っていたら、この老人も恥ずかしく感じただろう。
老人は目を細めて笑い、景雲昭の驚きはすぐに収まった。
こんな良い話、断る理由などあるはずがない。
すぐに頷くと、老人はそれを見て、即座に青花の大壺を抱きしめ、景雲昭の口座番号を確認した後、後ろにいた唐子華に電話をかけさせ、口座残高を確認してから、この取引はようやく完了した。