第128章 良い品

「その青花の大壺?」老人は驚きから我に返り、彼女が袋に包んで持っているものを指差して尋ねた。

景雲昭は頷き、それを机の上に置いた。「申し訳ありません。道中で少し用事があって遅くなってしまいました。でもご安心ください。確かにネットに載せたものと同じです。まずはご確認ください」

袋を開けると、老人はすぐに慎重に見入った。

景雲昭は傍らで静かに待っていた。老人は細心の注意を払いながら、つぶやいた。「なかなかいい。器の形は優雅で、絵付けも精巧だ。文様の層が明確で、青花の色合いは落ち着いており、外壁全体に青花装飾が施されている……」

「回紋、蕉葉紋、腹部には纏枝牡丹紋、雲頭紋と蓮弁紋が縁飾りとして、高台外壁には巻草紋が描かれている。高台内部は白釉が施され、高台は外に開き、外観は威厳があり気品がある。線も完璧で、丸みを帯びて優美だ」

老人は景雲昭には理解できない専門用語を並べ立て、そばにいる若い男性を引っ張って大壺を指差した。「子華、見てごらん。この文様は上から下まで五層に配置され、各層がはっきりと区分けされている。すがすがしい気品が漂う、実に素晴らしい品だ……」

景雲昭が見ていると、老人の傍らの若い男性も彼女と同じような表情で、明らかに「理解できない」という三文字が顔に書かれているようだった。

しかし老人はそんなことは気にも留めず、自分で長々と語った後、感慨深げな表情を浮かべ、まるでこんなに素晴らしい品をなぜ今まで見つけられなかったのかと言わんばかりだった。

二十分ほど経って、ようやく老人はこの品がまだ自分のものではないことを思い出した。

皺だらけの顔に笑みを浮かべ、濁った目は光を放っていた。その表情は慈愛に満ちていると言えるほどだった。

傍らの唐子華は自分の祖父の様子に顔向けできないほどだった。まるで老いた子供のようで、家では厳格で近寄りがたい祖父が、今では見知らぬ若い女性に対してこんなに嬉しそうに笑いかけている。外の人が見たら、この女性の方が本当の孫娘だと思うかもしれない。

「お嬢さん、これは代々伝わる品なのかね?」老人は尋ねた。

もし代々伝わる品なら、この娘が決定権を持つべきではなく、親が同席すべきだろう。彼は是が非でも手に入れたかったが、不当な手段は使いたくなかった。