景雲昭は終始落ち着いていて、その真剣な様子に多くの人々は、この若く見える少女は本当の実力者かもしれないという感覚を抱いた。
部屋の中の医師たちのほとんどは、机の上のものを見分けることができたが、必要な時間は異なっていた。
景雲昭のように素早く正確な人は多くなく、彼らも認めざるを得なかった。景雲昭の医術はまだ分からないものの、彼女には一般人には及ばない目利きと嗅覚があることは確かで、この才能だけでも、医師にならなくても薬材の鑑定師として十分やっていけるだろう。
それに、彼女は徐さんのような人物とも知り合いだ。
徐さんの指導を少しでも受けることができれば、製薬の達人となり、将来は無限の可能性があるだろう。
医術は確かに重要だが、巧みな主婦でも米がなければ炊けないように、薬材こそが根本である。この道理は皆が分かっていた。
景雲昭がこの勝負を終えた時、劉部長はまだ半分しか進んでおらず、机の上には薬材の他に多くの道具が並べられ、その匂いに医師たちは眉をひそめていた。
もし劉部長が劉院長の孫でなければ、彼らはこの若者を厳しく批判したいところだった。
「もう比べる必要はない」
徐さんが突然口を開いた。「景雲昭は再び全問正解だ」
「徐さん、私はまだ終わっていません!」劉部長は不満げに言った。
彼は確かに遅かったが、使用している検査方法は全て適切で最も標準的なものだった。都で学んだ時も教科書にそう書いてあったのだ。遅いからといって負けと判定されるのはおかしいだろう?
それに、景雲昭が今は目利きだけで全て正しく判別できたとしても、それが将来全ての薬材でそうだと言えるのか?そんな不厳密な態度こそが実は危険なのだ!
「続ける必要はない。薬材さえ見分けられない医師は無能と何が違う?今後は老夫の前に姿を見せるな、目障りだ」徐さんは極めて率直で、一切の情けも見せなかった。